谷繁、ズッコケる

　中日・桂依央利捕手（２４）の捕球音に谷繁元信監督（４５）がズッコケた。２２日のナゴヤドームでの守備練習で、締めの捕手陣の飛球キャッチ。杉山と、この日から福田とともに１軍に合流した武山は、無難にノッカーの打つ大飛球を捕球した。しかし、桂は１球目の捕球に失敗。２球目は何とかミットに打球を収めたが、捕球音は「ぱふ」と頼りないものだった。

　ここで谷繁監督が「ミットの芯で捕るまで終わらせるな」と鬼指令。飛球が上がるたびに「みんな、静かに！」と、桂の捕球音に耳を澄ませた。うなずいた桂だったが、３球目は落球。４、５球目はキャッチしたが「ぱす」「ぽす」と芯で捕れない。指揮官は「オイッ！」と叫んでズッコケた。

　続くフライは遊撃の定位置あたりまで飛んでしまい、その場にいた亀沢が捕球。すると「バシッ！」とグラブの真っ芯で捕球する甲高い音がドームに響いた。さらにもう１球、亀沢が「バシッ！」と好守を見せると、指揮官は「終了、終了！」と首を振って、守備練習を強制終了させた。
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